水行の話護摩に入る前には水行をします。南国徳島とはいえさすがに冷たいです。 しかし考えるほど冷たくないのも事実です。 水行には思い出があります。 かつて高野山で加行(僧侶のなるための修行) をしていた時のことです。 水行は希望者のみが行っていました。 最初は70人の同期生のうち30人ぐらいが水行を していますが、1週間経つと15人1ヶ月経つと10人 というように減っていきます。 季節も9月から始まりますがだんだん寒くなって、 12月にもなると氷が張るような季節になって行きます。 また、虚空蔵菩薩求聞持法を行った時は、桶に水を張って 水行をしていましたが、1月からはじめましたので、 時折氷が張っているのを割って水を被りました。 外で行いますので風が吹いた時は 寒いどころではありませんでした。 体調が悪い時もありますが、不思議と水行をしても病気に なることはありませんでした。 天台宗の荒行者として有名な箱崎文応阿闍梨は90歳を 過ぎても滝行を欠かさなかったといわれていますが、 毎日やっていたらいけるのかも知れません。 ちなみに、私にお経を教えてくれた老僧は70過ぎまで 水行を欠かさなかったそうです。 |